GPI Brief(2008年1月第2号)

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「仕組み」研究ノート

基礎年金の一元化を急げ – 退職所得保障の仕組みの検証

田中 秀明(GPI政策エキスパート委員・一橋大学経済研究所准教授)

日本の公的年金制度は、共済年金・厚生年金・国民年金各制度の分立という構造問題を抱えている。これを一元化するべく導入された基礎年金は、国民年金の財政破綻を防ぐための財政調整制度に過ぎず、その理念も曖昧である。このため、高齢者の貧困率は高く、様々な経済社会の変化への対応も難しくなってきており、一元化が急務となっている。複数ある選択肢の中で、真の国民皆年金を目指すのであれば、税を財源とする基礎年金を導入しているカナダ・モデルが最も現実性が高く、また費用対効果が高い。

「グローバル化と公共政策」研究ノート

多極化時代への構想と国際政策調整の課題

小池 洋次(GPI顧問・日本経済新聞社ヨーロッパ社長)

1990年代以降のグローバル化の急進展は世界の政治と経済を大きく変質させ、新たな政策課題を我々に突きつけている。本格的な多極化時代の到来は、それに至る過渡期の不安定化への対応と政策調整メカニズムの変革を求めることになろう。格差の拡大など、グローバル化に伴う「負」の問題の解決も大事だが、テロや犯罪、さらに様々な非合法取引の世界的拡大という「負のグローバル化」への対応も忘れてはならない。本稿はグローバル化の真の意味を考察し、国際的な公共政策、特に多国間政策調整のあり方を問う。

「政策研究」ノート

韓国の年金問題事例を踏まえた政策形成上の課題

中嶋 圭介(GPI共同ディレクター・CSIS戦略国際問題研究所研究員)

韓国は、政策形成上の問題点として、不十分な情報公開、限られたサークル内での画一化した政策議論、政策アイデア創出を阻む構造的・文化的要因等を抱えている。これらは、日本にも共通する課題である。具体的事例を踏まえた上で、両国の政策形成過程の進化を促す一つのカンフル剤として海外シンクタンクの役割と有効性について検討する。

エッセー

国際高齢化研究フィールドワークを通して見えるもの

清田 英己(ウィスコンシン大学博士課程・ジェロントロジーコンサルタント)

2008-01-01 - posted by nowebnolife

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